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門人たちと技術の伝承
片品村の絹遺産

幡谷風穴  |  リストへ戻る

hatayafuketsu

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所在地: 片品村幡谷

風穴が養蚕業に貢献した理由は、蚕種を低温貯蔵することによってふ化のタイミングを遅らせて、従来の春蚕だけから、夏蚕、秋蚕へと、年数回の収穫を可能にしたことである。養蚕では進んでいた長野県では明治初期から盛んに利用されるようになった。

monjinmeibo片品村でも、上掲のコンクリート貯蔵庫以前に、下の写真にみえる自然の風穴は利用されていたはずで、それは明治二十一年の永井流養蚕術門人名簿の表紙には「春夏秋蚕」と書かれていることがその証左の一つである、と永井留治さんは指摘する。石垣はその時代の利用状況を示すものと考えられるのではないか。この明治二十一年は針山の永井流養蚕術伝習所が開設された時である。伝習所の構造設計も、この風穴の利用による春蚕、夏蚕、秋蚕の収穫を前提にして行われたと推測される。

岩船風穴が運営を開始するのは明治三十八年、その後規模を拡大して日本最大級の蚕種枚数を誇るまでになったが、幡谷風穴はそれよりもずっと以前から地元の養蚕農家に使われていたのである。(→永井流養蚕術伝習所

 

 

最終更新:2015.4.2.

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